ハンターカブはどうやって生まれた・違いはなに?

スーパーカブには多くのラインナップがあります。

販売されている地域を見てみても、全世界にわたり、排気量・デザイン(もちろんネーミングも違います)も多岐に渡っています。

今回は、ハンターカブを買いたいけど、どんなバイク?

と、悩まれている方へ歴史などをお伝えします。

スーパーカブシリーズのラインナップ

国内だけを見てみても、大きく車種名だけで
●スーパーカブ
●プレスカブ
●リトルカブ
●ハンターカブ
などがあり、それぞれに年代別に多くの排気量が設定されています。

最近はスーパーカブの人気が復活し、漫画などでもスーパーカブを題材とした漫画が人気となっているようです。

スーパーカブとハンターカブの違いは?

見た目が違うのはもちろんの事、サスペンションなども若干違うようです。

ハンターカブは、スポーティーなデザインが特徴で、フロントカウルに大型のヘッドランプがついています。

一方、スーパーカブは、シンプルでクラシカルなデザインが特徴で、フロントカウルに小型のヘッドランプがついていますます。

用途としては、

ハンターカブは、スポーティーな走りを重視したモデルで、アウトドアやキャンプ、オフロード走行などに向いています。

一方、スーパーカブは、シンプルで使いやすいモデルで、街乗りや通勤、配達などに向いていますしています。

スーパーカブの歴史

アメリカでスーパーカブの販売開始

1959年、西海岸カリフォルニア州のロサンゼルスに現地法人アメリカン・ホンダ・モーターが設立されました。

日本でスーパーカブを新発売(1958年)してから1年も過ぎてないから驚きです。

その当時は固定相場制の時代で1ドル360円。私の小さな時も、まだ、360円とかでテレビ番組があっていたのを思い出します。

スーパーカブの評価は?

アメリカで人気のあるオートバイは、軒並み650cc以上の大排気量エンジンを搭載していたようです。

そんな中、スーパーカブは評価を得ていました。

当時のホンダのアメリカ駐在員のレポートでは、スーパーカブを「トイ(toy)的な接しやすさもあって、以外や好評だったのが、大きな国で小さなバイクなど売れるわけがないと誰もが思っていた、スーパーカブであった」と報告しています。

スーパーカブのアメリカ現地価格は当初295ドルと学生がローンを組んで購入できる価格帯であったことも評価を得た要因でしょう。

アメリカでの宣伝広告(スーパーカブ)

そのときのスーパーカブ宣伝広告のキャッチコピーは「おシャレで経済的、粋な乗り物・ホンダ50」でした。

その他のキャッチコピーもまた言葉遊びになっていて、面白さ、戯れ、フザケと言う意味などがあり、クリスマスシーズンにはプレゼントでスーパーカブを送ることもありました。
(店頭価格は215ドル程度になっていたようです)

クリスマスプレゼントで50ccとは言えオートバイが貰えたら嬉しいですよね。

1963年 ナイセストピープルキャンペーン

ブームを巻き起こしたキャンペーンがありました。

9人のナイセストピープルたちが、図鑑的なイラストで、老若男女男のカップルや親子といった人たちが、思い思いにスーパーカブに乗って、楽しさが伝わってくるイメージで作られています。

9人とも赤いスーパーカブに乗って、タンデムシートに愛犬を乗せたり、サーファーはロングボードを抱えているイラストが描かれていました。

ザ・ビーチ・ボーイズ「リトル・ホンダ」

もう一つの上ビジネスの世界で大きな話題になったのが、世界的な人気を起こったロックンロール・コーラスバンドのザ・ビーチ・ボーイズが「リトル・ホンダ」を作詞作曲して歌行った事でした。

ザ・ビーチ・ボーイズがメインテーマとした、60年代の西海岸の明るく元気な青春風景を描いた1曲でした。

また、ザ・ホンデルズと言うコーラスバンドが、この曲をカバーし、音楽誌「ビルボード」のヒットチャートでベストテンに食い込むほどヒットししました。

ここまでホンダの名が広がればコマーシャリズムの国であるアメリカで社会現象になるのは当然だった、全米で毎週の700万部以上を発行していたオピニオンリーダーの週刊誌「ライフ」は「ホンダに恋したアメリカ」と言う記事を掲載した。

ハンターカブの誕生

スーパーカブをアメリカで売り始めると、釣りや狩猟を楽しむ人たちが、野山や海岸を移動するための足に使いました。

そのことからアメリカン・ホンダ・モーターはラフロードやオフロードを走りやすいように、スーパーカブからレッグシールドとフロントフェンダーを取り外し、エンジンにアンダーガードを装着し、沢山の荷物を詰めるように大きな荷台を付け、リアに大小2つのスプロケットを装備した「ホンダ・トレール50」と名付けたモデルを企画開発しました。

※トレールとは、 自然道と訳されるラフロードとオフロードの事。

このトレール50を、釣り、狩猟、キャンプ、乗馬、カメラ、探検などの愛好家に向けてセールスしました。

このトレール50から発展したスーパーカブをベースとするニューモデルが、通称「ハンターカブ」、CTシリーズ。

CTシリーズはアメリカでスーパーカブを売ったからこそ生まれてきたモデルです。

1974年 アメリカでのスーパーカブの販売はひとまず終了しています。

しかしながら、アメリカでは「ハンターカブ」ことCTシリーズの販売が継続していたので、スーパーカブはアメリカでハンターカブに生まれ変わっていたことになるとされています。

そればかりか、アメリカ発のハンターカブは、エンジンのサイズアップや走破性能の向上と言った改良を積み重ねて、日本、オーストラリア、ニュージーランドに広がっていきました。

日本で生まれた「スーパーカブ」がアメリカで販売され、アメリカで形を変え、進化し「ハンターカブ」となって、日本で販売されたのです。

・参考文献 中部博(2018年)『スーパーカブは、なぜ売れる』集英社